乙女ストロベリーパンナコッタ
近年、子どものなりたい職業の上位ランクに、必ずパティシエが上がってきますよね。
変動しながらも常に目指す職業が10個ほどある我が子も、御多分に洩もれず、パティシエールに憧れています。
先週末は、家に遊びに来る友だちのために、そんな娘がパンナコッタを作ることになりました。少女たち、そして近づく春の気色にも合うよう、苺のソースでおめかしすることに。
パンナコッタというのは生クリームを使ったイタリアのデザートで、非常にリッチなミルクゼリーといった感じです。試食をした際、娘と私は
「ママの味~!」と声を揃えて感激してしまいました。
そう、あのミルキーのような風味なんです。そしてトロトロの口当たり。ひと口食べるとホッとするような、癒しを与えてくれるデザートです。
器は、ベトナムのバッチャン焼きを選びました。この大きさがちょうど良い感じ。
ゼリーやプリンといったプルプル系のお菓子は、固まるまでの過程も面白いですよね!子どもにとっては、まるで実験です。
私にも幼いころ、ゼリー液を注いだアルミカップを雪にうずめ、固まるまでワクワクしながら待った冬の思い出があります。
なにがそんなに可笑しいのか、くすくす笑いながらおやつを口に運ぶ少女たちは、まるで小粒の苺のようなあどけなさ。
友だちのひとりが、パンナコッタを
「お店のやつみたい!」
と誉めてくれました。
その言葉から、娘は「誰かのためにお菓子を作る」という新たな喜びを、きっと感じられたのだろうと思います。